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「キュレーションの時代」(佐々木俊尚)の感想

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2月に読んだので大分うろ覚えです。ただ、記号消費の衰退から書かれていて、とても面白い本なので感想を書いてみます。しかも、すごく長い文章になってしまいました。

キュレーションとは何か

まず「キュレーション」という言葉の定義が本書の1ページ目にありますので、引用を。

キュレーションとは 無数の情報の海から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。

けっこう自分も最近キュレーションという言葉を使っていますが、大体の意味を訳すと「紹介」という言葉に置き換えられると思います。

一応、本書の解説を読んで、「たくさんある情報の海からフィルタリングをして新たに情報に付加価値を加えて提供する」、と要約してみます。しかも、その情報はフィルタリングされることによって個々の興味に合った価値のある情報になります。

例えば、僕はTwitterでフォローしている9割は浦和レッズサポーターです。ですので、みんな大体がツイートする内容は浦和レッズに関する内容ですから、Twitterを見るだけで浦和レッズに関する情報が勝手に入ってきます。浦和レッズが好きな人間によって情報がフィルタリングされることで、より確かな情報が入ってきます。浦和レッズの情報のほかにも面白い情報(本書でいう「視座」)が入ってきます。

これはTwitter内で「浦和レッズサポーター」というコミュニティ的なものが勝手にできたので情報が集まりましたが、このコミュニティもしくは確かな情報を発信する人をどうやって見つけるのが重要になってきそうです。それに個人でもマスメディアと変わらずにバイアスがありますので、フィルタリングされた情報を受け手がさらにフィルタリングしなくてならないのは今後も変わらなそうです。

あと、僕は定期的に「2chまとめブログ」をチェックしています。こういったサイトでは2ちゃんねるで話題になったことを選抜し載せてくれます。2ちゃんねるをずっと見張るのは面倒なので、こういったサイトがあると今のトレンドやみんなの感想が分かります。これも「2ちゃんねる」という情報の海からフィルタリングをしてキュレーションをしています。まぁ、アフィリエイトサイトなんですけどね。

僕はネット内の例を取り上げましたが、本書ではネット以外でもリアルの世界でのキュレーションを扱っています。

「結局は、人なんだよ」

本書を読んでいて一番印象に残ったのが「結局は、人なんだよ」とうフレーズです。

本書ではHMV渋谷が閉店した理由を取り上げています。90年代のHMV渋谷はフロアごとにバイヤーによる手書きポップなどの熱い解説があって、それがメディアとして機能していたそうです。それが、その後に効率化という画一化がされて活気が無くなったようです。店員がキュレーションをすることによって音楽が支えられていたわけです。

このことはGoogleなどのアルゴリズムよる検索エンジンにも言えることではないかと僕は思います。

2010年のSEO市場は190億円あるらしいですけど、(たくさん会社がある割には市場規模が低くて笑った)この人達によって今の検索エンジンは工作されるのはたまったものではありません。業者じゃなくても個人のアフィリエイトサイトだったり、SEOが上手な人に検索順位を操作されていたら情報が偏ります。

検索エンジンを開発している側は質の高いものを提供するために日々努力をしていますが、情報の分母が大きすぎるのと、こういった工作が絶えないのが現実です。

やっぱり人なんですよ。

ただ僕は友人が少ないので情報が得られる人脈が少ないです。よく人脈と情報は比例している的な事が言われますが、こういうことなのかもしてません。やっぱ濃い情報を持っているのは人で、別にその情報が流通すのはソーシャルメディアだろうと何であとうと良いわけで…。

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